改訂版 建築計画学
あらすじ/作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】 この数年の間に世界情勢はめまぐるしく変化している。ビッグデータを活用した情報通信技術や、 IoT、AI の技術革新などが、これまでにない速度で世の中を物理的にも精神的にも変えてきている。こうしたなかで、建築が積極的に新局面を誘発し、展開する場として機能することが必要となっている。 建築計画学も創生期から成熟期を経て、新たな展開が図られる時期になってきた。これまでの人間のための空間を創造するという建築計画学の理念そのものが、地球環境の保全や生物多様性の持続というグローバルな問題へシフトし、建築の目標が大きく変化してきている。さらに、都市空間を構成するものとしての建築の社会的意義である表現の自由や多様性、芸術性が追求されるようになってきた。建築することが都市をつくることになってきた。 この流れの中で、本書にもこれまでの建築計画学とは異なるいくつかの特徴を込めたつもりである。中でも地球環境の持続性の問題は最も大きい。つくり続けてきた建築から、良いものを長く使いこなす時代の到来である。人間中心から、生物界全体の問題として建築をとらえ直す必要がある。 建築を初めて学ぶ学生を対象とし、内容がわかりやすいことを心がけたが、特別な項目を深く掘り下げている箇所が散見されることも事実である。そこについては、一通り学んだ後にでも再読いただくと、その有用性が認識されるものと考えている。 【著者略歴】 編著: 松本 直司(まつもと なおじ) 名古屋工業大学大学 名誉教授 共著: 櫻木 耕史(さくらぎ こうし) 国立高等専門学校機構岐阜工業高等専門学校建築学科 准教授 瀨田 惠之(せた しげゆき) 元 一般財団法人住宅保証支援機構 住宅保証研究所 研究第二部長 高井 宏之(たかい ひろゆき) 名城大学理工学部建築学科 教授 建部 謙治(たてべ けんじ) 元 愛知工業大学名誉教授 逝去 谷田 真(たにだ まこと) 名城大学理工学部建築学科 准教授 中井 孝幸(なかい たかゆき) 愛知工業大学工学部建築学科 教授 夏目 欣昇(なつめ よしのり) 名古屋工業大学工学部社会工学科建築・デザイン分野 准教授 西尾 洸毅(にしお ひろき) 八戸工業大学工学部工学科 講師 西本 雅人(にしもと まさと) 福井大学工学部建築・都市環境工学科 准教授 船曵 悦子(ふなびき えつこ) 大阪産業大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科 教授 宮崎 崇文(みやざき たかふみ) 愛知工業大学工学部建築学科 講師 矢田 努(やた つとむ) 愛知産業大学 名誉教授 【目次】 第0章 はじめに 1部 建築と空間の計画 第1章 建築と計画 第2章 人間と空間 第3章 人間と建築 第4章 身体と人間行動 第5章 人間と空間のイメージ 第6章 計画と設計の過程 第7章 計画と設計 第8章 建築空間の性能 2部 住まいの計画 第1章 住まいの機能と諸条件 第2章 独立住宅の計画 第3章 集合住宅の計画 第4章 住宅地の計画 第5章 現代住宅の課題 3部 施設の計画 第1章 子どもの育ち・あそぶ(子ども施設) 第2章 成長する・見守る(保育施設) 第3章 学ぶ・教える(学校) 第4章 調べる・揃える(図書館) 第5章 鑑賞する・展示する(博物館) 第6章 観劇する・演ずる(ホール) 第7章 買う・売る(商業施設) 第8章 泊まる・もてなす(宿泊施設) 第9章 執務する・ビジネスをする(業務施設) 第10章 癒す・治療する(医療施設) 第11章 自立する・支援する(福祉施設) 第12章 集まる・交流する(コミュニティ施設) 第13章 まちづくりと建築