頭は「週末」に鋭くなる!

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あらすじ/作品情報

「週末には自分の意志薄弱ぶりがわかるよ」と嘆く知人がいた。ジョギングは3週間坊主。英会話学校には3か月も通ったろうか。日曜坐禅会は2週間ともたなかった。「やる気はあるのに、なぜ長続きできないんだろう」と心細くつぶやいていたものだ。ところが、この知人をほめる男がいた。その男からすれば、「よく何にでも好奇心を燃やせるものだ」、「自分に合わないと思ったらサッとやめる決断力が俺にはなくてね」というのだ。知人は「そんなもんかなあ」と照れながらも、男のセリフが励みになったようだ。気をとり直して勉強にうち込むようになり、ついには税理士の難試験に合格してしまった。今では事務所をかまえて人を使う身分になっている。人生は見方しだい、考え方ひとつだと思ったものだ。仕事で頭が疲れる……74% 疲れない……24%仕事で体が疲れる……72% 疲れない……24%これは、労働省が1998年にまとめた「労働者健康調査」の結果だ。多くの人が「やっぱりみんなくたびれているんだなあ」と共感する数字ではないだろうか。ゆとりや時短が叫ばれたこともあるが、実現した例は聞かない。平日のストレスや疲れを回復するには、週休二日でも短いくらいだ。「ああ、また月曜日がきた」、「これではいけない」と思うのだが、何かまとまったことをする時間はとれそうにない……。だが、労働省による96年と95年の次の数字を見てみよう。年間実労働時間……1919時間     年間休日総時間……2664時間時間で比べるかぎり、労働より休息のほうがじつは長いのである。心身に疲れが残るのは、せっかくの休日をムダにすごしている証拠ではないだろうか。週末もやはり、使い方しだい、工夫ひとつなのではないだろうか。松本幸夫氏は、研修や講演の仕事を通じて、人間が考え方を変えるだけで驚くほど変わるという実例を数多く見てきた。また各種の能力開発の指導を通じて、どんな工夫をすれば自分が伸ばしたい力を効果的に伸ばせるかというノウハウをたくさん蓄積してきた。本書は、松本氏が長年蓄積してきた頭脳開発の方法を、1 誰でも簡単にできる、2 週末に最適だが平日にも実行できる、3 徹底して実践的、具体的、即効的1の三点に凝縮してまとめたものである。実行すれば全脳が活性化して記憶力や発想力、集中力が見ちがえるように高まるだけでなく、それが平日のビジネスや人間関係を日々に向上させていくことが実感できるだろう。

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