黙っておれの話を聞け! 起業と経営を成功させる15の行動原則
あらすじ/作品情報
あなたは分かってやっているつもりでも、実は全然分かっていない。おれが説明してやろう。わずか5000ドルの資金と1軒のレストランからビジネスを始め、ホスピタリティーを特徴とする一大帝国を築き上げた男、ティルマン・ファティータ。彼は経営者が直面する課題から、事業破綻につながりかねない落とし穴の存在まで知り尽くしている。ティルマンは、自身のビジネス原則を忠実に守り、個人が保有する企業として全米最大ともいわれる規模にまで拡大した。数百の飲食店や、ゴールデンナゲット・カジノ&ホテル5軒など、その総収益は40億ドルを超えている。また、NBAのヒューストン・ロケッツの単独オーナーでもある。本書でティルマン・ファティータは、成功を実現する原則について熱く語る。世界でもっとも成功した経営者が、長年にわたり苦労しながら獲得した知見を伝える実践書だ。多くの起業家が直面する最大の障害は、彼らが予想してもいなかったことばかりだ。財務数値を把握していない、自分の強みと弱みを分かっていない、顧客に少し踏み込んだサービスをしていない、など。ティルマンは、その思ってもみなかったことが、奈落の底に落ちるかトップにのし上がれるかの分かれ目になると言う。経営者に向けて放たれた、パワフルかつ斬新な檄文(げきぶん)。起業家たちがいますぐに活用できる「ティルマニズム」が、5つのテーマに沿って展開されている。●ホスピタリティーが勝敗を分ける●財務数値の重要性●95:5の法則●チャンスを見つけろ。チャンスをつかめ●リーダーとして生きろ資金調達など、日本と異なる部分はあるが、行動原則が基本となっているため、日本でも広く参考にしやすいところが本書の最大の魅力。国内でも「自分の行動を変える」というテーマの本が多い中、巨大起業のオーナー経営者であるにもかかわらず、目線を低く持ちながら(アルバイトやパートと同じ立ち位置で、常に問題点を見つけ出している)、いま現在も日々怠りなく先を目指している人の、心からのアドバイスの本は類書がないため大きな個性となっている。とくに数値管理については、管理会計で大人気本など、特化している本はあるが、経営全般に関する本で、本質をとらえて落とし込んでいるパターンはそれほど多くなく、そこも魅力となっている。起業家、起業をめざす人、中小企業経営者層、まだまだ売り上げや収益アップを目指している自営業者に好適の書。あるいは、入社してやがては経営層を目指す人にも読んで欲しい。