ひといちばい敏感な親たち 子育てとHSP気質
あらすじ/作品情報
敏感すぎるHSP気質の親に向けた、日本初の解説書子育ては、HSP(Highly Sensitive Person)気質の親にとって、ストレスの多い難しいものです。 たとえば、HSPの親はわが子に強く共鳴しがちで、子供たちに影響を与えるすべての問題について深く考え、強い思いを持って臨みます。非HSP以外の親にもまして子育てが「最も価値ある使命」になることが多いのです。 このため、子育てはHSPに独特のストレスをもたらします。しかし半面、こうしたHSPに特有の感受性は、親としての最も貴重な資質ともなり、子供とのより緊密で幸せな関係の構築にもつなげることができます。本書の著者は、HSPの提唱者で世界中でベストセラーになった『The Higly Sensitive Person』(邦題『敏感すぎる私の活かし方』)の著者、エレイン・N・アーロン博士。本書では、自らの育児体験を踏まえながら、HSPの親ならではの子育ての注意点と対処法をアドバイス。・自らの感受性のレベルを確認するための「自己診断テスト」・子育て中の過度な刺激(音や動き回る子供)への対処方法・子育て中に起きるさまざまなネガティブな感情への対処法・子育てに伴う社会との関わりの増加と摩擦の管理・他の親との付き合い方などなど、30年に及ぶ幅広いHSP研究と自身の経験に基づいた、HSPの親が自ら子育ての難題に対処するためのヒントが随所にあります。HSP気質の親は素晴らしい親になる可能性があります。 中でも、著者が上げるHSPの4つの主要な側面「DOES」は、理想的な子育てに繋げられる特質でもあります。●処理の深さ(Depth of processing)※洞察力と情報を深く処理する能力を探求する強烈な欲求●刺激に敏感(Easily overstimulated)●感情的な反応と共感(Emotional responsiveness and empathy)●かすかな刺激によく気がつく(A greater awareness of subtle stimuli)「感情を受け入れる」「感情を恥じない」「みんなと同じように自分にもできると信じる」「嫌な感情はいつまでもつづかないと信じる」「嫌な感情にはいずれ対処できるという希望を持つ」ことで、余裕をもって子育てに臨む。本書はそのための一冊です。