『般若心経』を読み解く(あさ出版電子書籍)
あらすじ/作品情報
20人の禅僧が心に残る出来事から伝える「生きる智慧」■担当編集者のコメントお葬式、法事にて――お坊さんの読経中「つまらん! 退屈! 早く終わって欲しい!」お坊さんの法話中「長い!“正しいこと”ならわかってる!それができれば苦労しないって。なんか、エラそうだわ、得意げで説教くさいし。しかも、その引用あきらかに間違っています……」と、一度は感じたことがあるのでは?「お坊さん」の読経だから、我慢しなくちゃいけない。「お坊さん」のお話だから、黙ってありがたく聞かなきゃいけない。 眠い目をこすって!!!と、お経も仏教も「死んでからお世話になるもの」「説教臭くて眠くなるもの」と、思っている人にも、『般若心経』って何が書かれているの? と興味を持った人にもおすすめの一冊です。もちろん、「いままで、お坊さんのお話を聞いて退屈したことがありません」という人も!尚、20人の禅のお坊さんによる共著のため、読みやすいもの、楽しいもの、なかには期待を裏切らない説教臭いものまで、とりそろっております。もし、気になったお坊さんがいらしたら、巻末のプロフィールページをご参照の上、お寺を訪ねてみてはいかがでしょうか。■監修者のコメント「お経」と聞くと、どうしても、「お葬式」や「法事」などを思い浮かべてしまう方も多いかもしれませんが(そもそも仏教にそのイメージが強いのでしょうね)、けっして、「悪いことをすると地獄に行く」といったような、“死んでから”の教えばかりではありません。仏教、そして『般若心経』も、生きるための智慧に溢れています。遠い遠い昔から本質的には変わっていないであろう、さまざまな「生きることについての悩み」について、三〇〇文字足らずのこの「小さなお経」は、人々の心の支えや薬になってきました。そして、何千年とたった今でも、その教えは色あせてはいません。■監修者 藤原東演宝泰寺住職。臨済宗妙心寺派布教師会会長。サールナートホール館長。1944年に家康公のお膝元・駿府城下町(静岡市)にある、「庭の美しさたるや東海一」と名高く、江戸時代には朝鮮通信使(正使=現在の大使にあたる)の休憩所に使われるなど、歴史的にも重要な役割を果たしてきた宝泰寺に生まれる。 京都大学法学部卒業後、紆余曲折を経て京都の東福寺専門道場で修行。