スケッチで学ぶ建築文化史
あらすじ/作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】 2010年代からカリフォルニア、サンディゴのニュースクール建築学校とアメリカ建築家協会(AIA)、生命科学研究所として有名であり、その研究所の建築の設計をルイス・カーンが行ったことでも知られるソーク生物学研究所が共同で設立した、「建築のための神経科学学会(ANFA)」では、脳科学(ブレインサイエンス)、神経科学(ニューロサイエンス)、認知科学(コグニティブサイエンス)など、科学として人間の感覚や感性、感情と建築空間やデザインプロセスを結びつけようという試みが行われている。 このことを知った著者は、これからの建築の進むべき道は神経建築学(ニューロアーキテクチャ)ではないかと直感しつつ、自ら行ってきた保存や再活用を含めた近代建築史研究の成果と新しい建築のあり方、すなわち理論と実践をなんとか結びつけたいという執念にかられる。 この理論と実践の結合に対する執念と、著者の15年に及ぶ教育や研究において、人間が有する身体的な感覚、すなわち手を動かしてスケッチすることの大切さを授業に取り入れることが出来ればという思いが結びついて誕生したのがこの本である。【著者略歴】渡邉 研司:東海大学 工学部 建築学科 教授【目次】Lecture1第1講 ガイダンス 講義のねらいLecture2/3/4第2講 近代思考=透視図の始まり(視覚革命1) Sketch Workshop Lecture 2第3講 描いている自らを描く=自画像の始まり(視覚革命2) Sketch Workshop Lecture 3第4講 風景の誕生のピクチャレスク(視覚革命3) Sketch Workshop Lecture 4 西方への旅1―Toscana+Rome+South ItalyLecture5/6/7第5講 記憶装置としての廃墟と遺跡 Sketch Workshop Lecture 5第6講 創られた伝統 ゴシック vs クラシック Sketch Workshop Lecture 6第7講 美しさを問い直す アール・ヌーヴォーとエコロジー Sketch Workshop Lecture 7 西方への旅2―Christpher Wren + LondonLecture8/9第8講 トルコからイギリスへ 鉄と近代建築の出会い Sketch Workshop Lecture 8第9講 ローマからフランスへ 鉄筋コンクリートと近代建築の出会い Sketch Workshop Lecture 9Lecture10/11第10講 憧れからライバルへ 建築家ル・コルビュジエ(近代建築の巨匠 1) Sketch Workshop Lecture 10第11講 建築も都市も生きている建築家フランク・ロイド・ライトの有機的建築(近代建築の巨匠 2) Sketch Workshop Lecture 11 西方への旅3―Le CorbusierLecture12/13/14第12講 集まって住むこと 理想の共同体を求めて Sketch Workshop Lecture 12第13講 建築家になるために 建築家教育の彼岸 AA スクールとジョサイア・コンドル Sketch Workshop Lecture 13第14講 命ある近代建築との共振=エンパシー 保存と再生に向かって Sketch Workshop Lecture 14 西方への旅4―Paris + Brno+PragueConstellation of Architectural Culture 建築文化の星座あとがき図版出典索引