百合子の筆おろし
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あらすじ/作品情報
大手総合商社・クレシータ。離職率、ほぼ0パーセント。躍進を続ける会社には秘密の部署があった。クレシータの地下一階、総務部・福利厚生二課。そこは、クレシータの男性社員の楽園(オアシス)となっている。齢、二十三歳。真面目に勉強だけを頑張って、有名大学に入り、大手だと言われるこの会社に入社したものの、いまだ童貞。いわゆる彼女いない歴年齢の飯島修《いいじま おさむ》は、給料明細と共に茶封筒に入っていたよくわからない紙切れを見つめていた。(福利厚生男子用チケット?)コピー機で印刷された、チケットと呼ぶには質素で味気ない一枚の紙。A4の給料明細と同じサイズの紙には、大きな文字でそう書かれていた。でかでかと書かれた文字の下に、注意事項が載っている。『・秘密保持規約を厳守する事。 ・福利厚生二課の指示に基づき、ルールを順守する事。 ・チケットの有効期限は、翌給料日までとする。 ・使用方法については、直属のチューターに尋ねる事。 ・その他、質問は総務部・福利厚生二課まで。』モテない、さえない、童貞の飯島が手にした一枚の不思議なチケットは、秘密の楽園へのチケットだった。※本作は長門秀虎の個人誌作品の電子書籍版となります。
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