桂文我 上方落語全集 第六巻
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あらすじ/作品情報
第六巻では――2パターンの「狼講釈」など、上方落語の逸品、珍品を織り交ぜた珠玉の高座、十五席を再現している〈解説付き〉〝芸能博士〟と呼ばれた桂米朝師(人間国宝)の系譜を継がんとする著者は、大師匠と同様に落語に関係する史料・文献を収集しまくる稀代のコレクターでもあります。現代では忘れられた噺を古文献から掘りおこし復元することに取り組んでおり、噺家生活四十年で上演した噺は七百以上を数えます。 この全集では、そうした噺のなかから厳選したネタを、本人の解説付きで紹介し、収集した貴重な演芸資料も数多く掲載しています。大師匠方の思い出話などを綴るコラムも読み応えたっぷりです。第六巻に収録されているのは、・はかり餅・肝つぶし・軒付け・口入屋・佐野山・三年酒・試し酒・持参金・出歯吉・伊勢松坂扇屋怪談・大盞・左甚五郎猫餅・五両残し・数珠繋ぎ・狼講釈〈その一・その二〉 の十五席。 落語では、人間の生死を題材にしたネタも数多くありますが、切実な内容のものは少なく、気楽に聞ける噺になっていることが多いです。第六巻では「肝つぶし」「三年酒」など、半分以上が人間の生死に絡んでいるネタとなっています。「読んで楽しむ」落語の世界を、ぜひご堪能ください。第七巻 所収予定7-1 一眼国7-2 石返し7-3 乙女狐7-4 鴻池の犬7-5 五里五里芋7-6 さじ加減7-7 崇徳院7-8 長襦袢7-9 蛸坊主7-10 茶碗屋裁き7-11 七草7-12 貧乏花見7-13 餅犬7-14 算段の平兵衛7-15 ろうそく喰い