君に捧げる捩れ花

作家名: 玉響なつめ花守
出版社: パルプライド
530ポイント
君に捧げる捩れ花
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あらすじ/作品情報

霊峰と呼ばれる山のすそ野、広がる草原にはいつだって風が吹く。何もなく、ただ草原と、美しい川と、森がある。そんな自然の恵みに満ち溢れていて長閑な田舎の、小さな村には歳の近い三人の仲の良い子どもたちがいた。狩人の子どものタイニー。村長の子どものトール。雑貨屋の子どものソーリエ。三人はいつも一緒で仲良しだった……性別を得るまでは。子どもは神の子で10歳を機に性別を得て大人になっていく。今年10歳を迎えるタイニーはそれに対してあまり実感をしていなかった。しかし、一足先に10歳を迎えたトールとソーリエを見て焦りを感じることになる。『男』になったトールと『女』になったソーリエの距離の近さにモヤモヤするタイニーは、ついに10歳の誕生日を迎え、決まった『男』という性別と自覚する気持ちに戸惑いトールとソーリエと距離を取ってしまいーー。そして、18歳になり再会したタイニーとトール。ーー性別が後から決まるからこそ生まれる葛藤と感情の行方は。

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