手のひらから

作家名: 中原恵子
出版社: 文芸社
770ポイント
手のひらから
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あらすじ/作品情報

左頬に癌ができ、抗がん剤と放射線治療を始めた夫。時に、苦しさを妻にぶつける。一番辛いのは本人と分かってはいても、やり切れぬ思いをする。しかし、ある時から、声を荒げていたのは、それだけ元気だったということがわかる。癌は目から脳へと進み、残された穏やかな時間を夫婦で過ごしたいという望みもかなわず、夫は56歳で旅立つ。ともに戦った5年間の妻の想いを綴る。

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