稀代の癒し手は元剣聖に恩返しをしたい
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あらすじ/作品情報
伯爵家子息であるカミルは、幼いころ魔獣の襲撃から助けてくれた金色の美しい髪を持つ剣聖に憧れを抱いていた。しかし洗礼で、カミルは魔獣から受けた傷を癒すことのできる『癒人(いやしびと)』の適性があると判明したため、お礼も伝えられないまま隔絶された神殿で修行をすることに……。一人前の癒人になれば剣聖の助けになると必死に修行したカミルは十年後、稀なる神力を持つ〝稀代の癒人〟となり教会から出られることに!だが喜びもつかの間、憧れの剣聖がすでに引退し、行方不明になっていることを知る。落ち込むカミルだったが、独自のルートで元剣聖が辺境で魔獣討伐専門の傭兵団にいることを知ると、家族や神殿関係者には内緒で単身辺境へと向かうことに!?やっと再会した憧れの剣聖は今――干し草色の髪と濁った目をしている人間不信な中年へと変貌を遂げていた……。魔獣に対抗するには癒人の力と、それを守る『守護人(まもりびと)』が必要不可欠。果たして、頑張り屋カミルは中年傭兵の懐に入れるのか!そして稀代の『癒人』のカミルは元剣聖の『守護人』を得ることができるのか!