完全版 僕の母〔完本〕
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あらすじ/作品情報
十七歳、高校二年の直紀の苦悶は、悪友の宏司の言動から始まった。「姉の朋江を抱かせてやるから、そのかわり……」彼の囁きが、多感な青春をはじけさせ、燃え上がらせ、滾らせていく。女体への憧憬と数々の奸計は、しかし、どうしても魅せられてしまう母の美穂子に収斂していった。繰り出される淫戯はいつしか堂にいり、女の悦びを見出すと、男の自信はましていく。背徳の剛肉を待ち、はしたなく開いてしまう女の身体は、もはや一線を越え、取返しのつかない地点に達する。その時、母・美穂子の決意は──禁断を知りつつ、引き返せない母子の肉体と心理ををつぶさに描き、その悦びと哀しみを時代を超えて照射する、著者、相姦物語の最高傑作、完全版!!【著者略歴】高竜也(こう たつや) ─ 東京都出身。高校卒業後、電電公社勤務。サラリーマン生活を辞め早稲田大学一文演劇科入学。卒業後、池田正一の筆名で日活ロマンポルノの脚本を多数執筆。フランス書院文庫創刊時以来、官能小説作家に。「相姦の語り部」として時代を席捲した。